家を建てる前に知っておきたい!土地選びのポイント10選
家づくりを始めるとき、多くの人が間取りやデザインに目を向けがちですが、実は「土地選び」が最も重要なステップの一つです。なぜなら、どれだけ理想的な家を設計しても、土地の条件が悪いと快適な暮らしが実現しにくくなるからです。
例えば、日当たりが悪い土地を選んでしまうと、一日中暗くて寒い家になってしまうかもしれません。また、地盤が弱い土地では、地震の際に建物の安全性が低下するリスクがあります。さらに、周辺環境をよく調べずに購入してしまうと、「想像以上に騒音がひどい」「通勤や買い物が不便だった」など、住み始めてから後悔するケースも少なくありません。
実際に、土地選びで失敗すると次のようなトラブルが発生しやすくなります。
- 建築できないor建築プランが制限される(法律上の問題)
- 周辺環境が悪く、快適に暮らせない(騒音・治安・利便性)
- 地盤やインフラの問題で追加費用が発生する(改良工事が必要)
逆に、適切な土地を選ぶことができれば、理想の住まいが実現しやすくなります。 家づくりのプロセスもスムーズに進み、将来的な資産価値の維持にもつながるでしょう。
この記事では、土地選びの際にチェックすべき10のポイントを詳しく解説していきます。これから土地探しを始める方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
【ポイント①】 立地・エリアの選定
土地選びの最も重要な要素の一つが「立地」です。どんなに広くて安い土地でも、日常生活に不便なエリアでは快適に暮らせません。逆に、利便性の高い立地を選べば、生活の質が向上し、将来的な資産価値も維持しやすくなります。
ここでは、土地を選ぶ際にチェックすべき立地のポイントを解説します。
① 通勤・通学の利便性
「最寄り駅まで徒歩何分か?」というのは、多くの人が気にするポイントです。しかし、それだけでなく通勤・通学の時間をトータルで考えることが重要です。
例えば、駅までの距離が近くても坂道が多いエリアだと、日々の移動が大変になることもあります。実際に現地に足を運び、朝や夕方の時間帯に交通状況を確認するのがベストです。
② 買い物・生活環境
スーパーやコンビニ、病院などの生活インフラが整っているかどうかも重要です。特に、日常的に利用する施設が徒歩圏内にあるかを確認しましょう。
例えば、車を使わずに徒歩や自転車で生活が完結するかどうかは、住みやすさを左右するポイントです。
③ 子育て・教育環境
家を建てた後、子どもが生まれたり成長したりすることを考え、教育環境も重視すべきです。
特に、学区によっては不動産の価値が大きく変わることがあります。「人気の学校区=資産価値が落ちにくい」という傾向があるので、リセールバリューを考える際にも重要なポイントです。
④ 将来的な資産価値
土地の価値はエリアによって大きく異なります。将来的に売却や賃貸に出す可能性があるなら、資産価値の維持しやすい立地を選びましょう。
例えば、これから発展するエリアは将来的な資産価値が期待できます。自治体の都市計画を調べてみると、開発予定があるかどうかが分かります。
【ポイント②】 日当たりと風通し
土地を選ぶ際に「日当たりと風通し」は非常に重要なポイントです。なぜなら、日照や風の流れが悪いと、家の快適さが大きく損なわれるからです。特に日本は四季があり、夏は暑く、冬は寒くなるため、日照や風通しを考慮した土地選びが欠かせません。
ここでは、日当たりと風通しを確保するためのチェックポイントを解説します。
① 方角による違い – 南向きが本当にベスト?
家の向き(方角)は、日当たりの良し悪しを決める大きな要素です。一般的に「南向きの土地が人気」と言われますが、方角ごとのメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
方角 | メリット | デメリット |
---|---|---|
南向き | 日当たりが良く、冬でも暖かい | 価格が高くなりがち |
東向き | 朝の日差しが入り、気持ちよく目覚められる | 午後の日当たりが少ない |
西向き | 夕方まで明るく、洗濯物が乾きやすい | 夏の西日が強く、暑くなりがち |
北向き | 夏は涼しく、建物の痛みが少ない | 日当たりが悪く、寒くなりやすい |
南向きの土地は確かに人気ですが、必ずしも全員にとってベストとは限りません。家の間取りやライフスタイルによって、東向きや西向きでも快適な住まいを実現できることを覚えておきましょう。
② 周囲の建物による影響
「南向きの土地を選んだから安心!」と思っても、周囲の建物の影響で日が当たらないケースがあります。特に高層マンションや大きな建物に囲まれた土地では、日照時間が短くなる可能性があるので注意が必要です。
土地を見に行くときは、できるだけ午前・午後の2回は足を運び、実際の日当たりを確認するのがおすすめです。また、都市部では「隣の空き地にビルが建つ可能性」も考慮し、都市計画や用途地域を確認しておくと安心です。
③ 風通しの良さを確認する方法
風通しの良し悪しも、快適な家づくりには欠かせません。風の流れが悪いと湿気がこもりやすく、結露やカビの原因になります。また、夏場は風が抜けないと室温が上がりやすくなります。
特に、土地が「三方を建物に囲まれている」「細い路地の奥にある」といった場合、風が抜けにくいことが多いので注意しましょう。
④ 季節ごとの日照・風の流れもチェック
土地の環境は、季節によって大きく変化することがあります。例えば、冬は日差しが少ないが、夏はしっかり日が当たる土地もあります。また、季節風の影響で、思ったより風が強く吹くエリアもあります。
土地を購入する前に、可能であれば夏と冬にそれぞれ現地を訪れるのがおすすめです。特に、冬場の日当たりが悪いと、寒くて結露が発生しやすくなるため要注意です。
まとめ
「日当たりと風通し」で重要なポイント
- 方角(南向き・東向き・西向き・北向き)の違いを理解
- 周囲の建物の影響をチェックし、日照を確保できるか確認
- 風の流れを意識し、湿気がこもらない土地を選ぶ
- 季節ごとの環境変化を把握するため、夏と冬の現地調査を行う
土地の「日当たり」と「風通し」は、家の快適さを左右する重要な要素です。購入前にしっかり現地を確認し、住みやすい環境を見極めましょう!
【ポイント③】 土地の形状と広さ
土地選びでは、「形状」や「広さ」も非常に重要なポイントです。
同じ面積の土地でも、形状によっては使い勝手が大きく変わるため、事前にチェックしておく必要があります。
また、建ぺい率や容積率などの法規制によって、実際に建てられる建物の大きさが制限されるため、「広い土地=自由な設計ができる」とは限りません。
ここでは、土地の形状や広さについて確認すべきポイントを解説します。
① 土地の形状による違い
土地の形状にはさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
土地の形状 | メリット | デメリット |
---|---|---|
正方形 | 建物の設計がしやすい | 価格が高いことが多い |
長方形 | 広い庭や駐車場を確保しやすい | 間取りに工夫が必要 |
旗竿地(敷地延長) | 価格が安め、プライバシーを確保しやすい | 接道部分が狭く、車の出入りが不便 |
変形地(L字・三角形など) | 価格が割安なことが多い | 設計が難しく、使えないスペースが多い |
特に「旗竿地」や「三角形の土地」などの変形地は価格が安くなることが多いですが、建築プランが制限されやすいので慎重に判断しましょう。
② 建ぺい率・容積率とは?
「土地が広いから、大きな家が建てられる」と思うのは間違いです。
実際には、法律で建築面積が制限されているため、「どのくらいの建物が建てられるのか?」を確認する必要があります。
【建ぺい率とは?】
土地の面積に対して、建物をどのくらいの面積で建てられるかを示す割合(%)
例えば、100㎡の土地で建ぺい率が50%の場合、「50㎡」までの建物を建てられる。
【容積率とは?】
土地の面積に対して、建物の延床面積(全フロア合計)がどのくらいまで建てられるかを示す割合(%)
例えば、100㎡の土地で容積率が100%の場合、「延床面積100㎡」の建物が建てられる。
建築可能な面積は市町村ごとに異なるため、購入前に役所で確認するのがおすすめです。
③ 駐車スペースや庭を確保できるか
土地の広さを考える際、「建物を建てた後のスペース」 も考慮することが大切です。
例えば、駐車場や庭を確保できないと、住んでから不便を感じることがあります。
特に、駐車場が狭いと「車の出し入れがしづらい」という問題が発生するため、必ず現地でチェックしましょう。
④ 道路との接道状況
土地は「道路に接していなければ建築できない」というルールがあります。
これを「接道義務」といい、4m以上の道路に2m以上接している必要があります(地域によって異なる)。
また、道路の幅が狭すぎると、車が入りにくかったり、将来的に再建築不可になるリスクもあります。
⑤ 高低差がある土地は要注意
「土地が安いと思ったら、高低差がある場所だった」というケースもよくあります。
高低差があると、擁壁(ようへき)の設置や造成工事が必要になり、余計な費用がかかることがあるので注意しましょう。
特に、古い擁壁(コンクリートの壁)がある土地は、将来的に補修費用がかかることがあるので要注意です。
【ポイント④】 地盤の強さをチェック
土地を選ぶ際に見落としがちなのが「地盤の強さ」です。
どんなに理想の立地や広さの土地を選んでも、地盤が弱いと家が傾いたり、地震で被害を受けやすくなったりするリスクがあります。
また、地盤が弱い土地では、地盤改良工事が必要になることがあり、予想外のコストが発生することもあります。
ここでは、地盤の強さをチェックする方法や注意点を解説します。
① 地盤が弱い土地の特徴
地盤の強さは地域によって異なり、特に過去に川や沼地だった場所、埋立地などは地盤が弱いことが多いです。
例えば、東京都の江東区・江戸川区・足立区などの低地エリアは、かつての川や湿地帯だったため、地盤が緩いとされています。一方、武蔵野台地のような地域は地盤が強いことが多いです。
② ハザードマップで確認する
地盤の強さを調べるには、自治体が提供しているハザードマップを活用するのが有効です。
ハザードマップでは、地震時の揺れやすさ、液状化のリスク、浸水リスクなどが分かるため、購入前に必ずチェックしましょう。
ハザードマップは各自治体のWebサイトで確認できるので、気になる土地が見つかったら調べてみましょう。
③ 地盤調査の方法
土地の購入を決める前に、地盤調査を行うことでリスクを回避できます。
一般的には、スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験) という方法で地盤の強さを調査します。
一般的に、地盤調査の費用は5〜10万円程度ですが、地盤改良工事が必要になると50万〜200万円程度の追加費用がかかることもあります。
そのため、地盤が弱い土地を購入する場合は、事前に「改良費がどのくらいかかるか?」を見積もっておくことが重要です。
④ 地盤改良が必要な場合の対策
もし、地盤が弱いと判断された場合は、地盤改良工事を行うことで安全に家を建てることができます。
【主な地盤改良の種類】
工法 | 特徴 | 費用相場 |
---|---|---|
表層改良工法 | 地盤の表面を補強 | 50万〜100万円 |
柱状改良工法 | コンクリートの柱を地盤に埋める | 100万〜200万円 |
鋼管杭工法 | 鋼管を地盤に打ち込む | 150万〜300万円 |
特に、液状化のリスクがあるエリアでは「鋼管杭工法」を選択するケースが多いです。
ただし、地盤改良工事には追加費用が発生するため、予算に余裕を持っておくことが大切です。
⑤ 地盤保証の有無を確認する
近年では、住宅会社が「地盤保証」を提供するケースも増えています。
地盤保証とは、建物が不同沈下(傾く現象)を起こした場合に、補償を受けられる制度です。
一般的に、地盤保証の期間は10〜20年程度ですが、契約内容をよく確認しておくことが重要です。
【ポイント⑤】 周辺環境と騒音・治安
土地を選ぶとき、周辺環境が快適かどうかを見極めることも非常に重要です。
どんなに理想的な土地でも、騒音がひどかったり、治安が悪かったりすると、住み心地が大きく損なわれる可能性があります。
また、周辺環境の良し悪しは不動産の価値にも影響を与えるため、長期的な視点でチェックすることが大切です。
① 騒音トラブルを避けるためのチェックポイント
騒音は住んでみないと分かりづらい要素ですが、事前に確認することでリスクを回避できます。
特に、「夜は静かだと思っていたら、深夜にバイクの騒音がひどい」といったケースもあるため、時間帯を変えて現地調査するのがおすすめです。
② 治安の良し悪しを見極める方法
治安の悪いエリアでは、空き巣や犯罪のリスクが高まり、家族の安全が脅かされる可能性があります。
また、治安が悪いと土地の資産価値も下がりやすいため、慎重にチェックしましょう。
また、自治体の犯罪マップを活用すると、犯罪発生率の高いエリアを調べることができます。
「警視庁犯罪情報マップ」や「各県警の防犯マップ」をチェックすると、過去の犯罪データが分かるので参考になります。
③ 近隣住民の雰囲気を確認する
実際に暮らし始めてから「ご近所トラブル」に巻き込まれないために、周囲の住民の雰囲気を確認することも重要です。
例えば、ファミリー向けの住宅街なら子育て世代が多く、コミュニティが形成されやすいですが、繁華街や駅前のエリアでは、一人暮らしや賃貸住宅が多く、住民の入れ替わりが激しい傾向があります。
また、町内会がしっかり機能している地域は、防犯意識が高く、安心して暮らせることが多いので、自治会の活動内容も調べておくとよいでしょう。
④ 周辺施設の利便性をチェック
日常生活の利便性は、住みやすさを大きく左右します。
特に、買い物や医療施設の充実度は、長く快適に暮らすための重要なポイントです。
特に、高齢になっても暮らしやすい環境かどうかを考慮すると、病院や公共交通の利便性が高い土地の方が安心です。
⑤ 将来的な環境の変化を考慮する
今は静かで住みやすいエリアでも、数年後に大きな開発が行われ、環境が変わる可能性もあります。
特に、商業施設の建設や道路の拡張計画があると、騒音や交通量の増加につながることがあります。
例えば、「静かな住宅街だと思っていたら、大型ショッピングモールができて渋滞がひどくなった」といったケースもあります。
そのため、購入前に自治体の都市計画を確認し、将来のリスクを見極めることが大切です。
第7章:ポイント⑥ 道路の接道状況
土地を選ぶ際に意外と見落としがちなのが、「道路の接道状況」です。
なぜなら、土地が建築基準法の「接道義務」を満たしていないと、そもそも家を建てられないからです。
また、接道する道路の幅や位置によって、家の使い勝手や資産価値が大きく変わるため、事前にしっかり確認することが大切です。
ここでは、道路の接道状況を確認するポイントを解説します。
① 「接道義務」とは?
日本の建築基準法では、土地に建物を建てるためには「接道義務」を満たす必要があります。
具体的には、以下の条件をクリアしていることが必要です。
例えば、旗竿地(細い通路の奥にある土地)の場合、道路に接している部分(間口)が2m未満だと建築できないことがあります。
また、私道の場合、所有者の許可がないと建築不可になることもあるため注意が必要です。
② 道路の幅が狭いとどうなる?
接している道路の幅が狭いと、家の設計が制限されることがあります。
また、消防車や救急車が入れないような道だと、災害時にリスクが高くなるため、慎重に判断する必要があります。
③ 道路の種類をチェック
土地に接している道路が「公道」か「私道」かによっても、土地の価値や利便性が変わります。
道路の種類 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
公道 | 市区町村や国が管理する道路 | 安心して利用できるが、道路拡張工事の可能性も |
私道 | 個人や団体が所有する道路 | 所有者の許可がないと工事や建築ができない |
私道に面している土地の場合、道路の所有者が不明だったり、通行の権利が明確でないと、トラブルになることがあるため、不動産会社や自治体に確認しておきましょう。
④ 道路との高低差がある土地は要注意
道路と土地の間に高低差がある場合、駐車場の設置や建築に影響が出ることがあります。
特に、土地が道路よりも高いと、駐車場を作るために擁壁工事や階段の設置が必要になり、余計な費用がかかることがあります。
例えば、高齢になったときに階段が負担になるケースもあるため、将来のことも考えて選ぶとよいでしょう。
⑤ 交通量や安全性をチェック
接道している道路の交通量や安全性も、住み心地を大きく左右します。
例えば、大通りに面していると「車の出し入れが大変」「子どもの安全が心配」といったデメリットがあります。
特に、小さな子どもがいる家庭では、歩道の有無や交通量をしっかり確認することが大切です。
【ポイント⑦】 上下水道・インフラの整備
土地を選ぶ際に意外と見落としがちなのが、「上下水道・電気・ガスなどのインフラ設備」です。
特に、水道やガスが整備されていない土地では、追加工事が必要になり、多額の費用がかかることもあります。
また、都市部と地方ではインフラの整備状況が異なるため、購入前にしっかり確認することが重要です。
① 水道の引き込み状況を確認する
水道が整備されているかどうかは、生活の快適さを左右する重要なポイントです。
特に、土地によっては水道管が通っていない、または老朽化しているケースもあるため、事前にチェックしましょう。
古い住宅地では、水道管の経年劣化によって水質や水圧が悪くなっていることもあるため、自治体や不動産会社に確認しておくと安心です。
② 下水道 or 浄化槽? 排水設備をチェック
排水設備には、「公共下水」と「浄化槽」の2種類があります。
都市部ではほとんどの地域が「公共下水」ですが、地方では浄化槽が必要な土地も多いため、事前に確認しましょう。
【排水設備の違い】
項目 | 公共下水 | 浄化槽 |
---|---|---|
排水方式 | 市の下水道管に接続 | 敷地内に設置した浄化槽で処理 |
費用 | 下水道料金がかかる | 設置・維持費が必要 |
維持管理 | 自治体が管理 | 自分で定期メンテナンスが必要 |
※浄化槽の場合の注意点
- 設置費用(50万〜150万円)がかかる
- 定期的なメンテナンス(清掃・点検)が必要
- 自治体によっては補助金が出ることもある
公共下水が整備されていないエリアでは、「将来的に下水道が整備される予定があるか?」も調べておくとよいでしょう。
③ ガスの種類 – 都市ガスとプロパンガスの違い
ガスには「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があり、どちらを利用するかによってランニングコストが変わります。
都市ガス vs. プロパンガス
項目 | 都市ガス | プロパンガス |
---|---|---|
供給方式 | 地下のガス管で供給 | 各家庭にボンベで供給 |
料金 | 比較的安い | 割高(都市ガスの1.5〜2倍) |
設置費用 | ガス管が通っていれば不要 | ボンベ設置・交換が必要 |
災害時 | 供給が止まることがある | 復旧が早い |
プロパンガスの注意点
- 料金が都市ガスより高い(毎月のコスト増)
- ガスボンベの設置スペースが必要
- ガス会社によって料金が異なる(比較検討が必要)
都市ガスが利用できる土地なら、ランニングコストが安く抑えられるため、プロパンガスのエリアかどうか事前にチェックしておきましょう。
④ 電気・インターネット環境を確認
現代の暮らしにおいて、電気やインターネット環境も重要なインフラです。
特に、リモートワークや動画視聴をする家庭では、高速インターネットが使えるかを確認しておくと安心です。
特に、地方の一部地域では「光回線が通っていない」「5Gの電波が届かない」こともあるため、通信環境を事前に確認しておくとよいでしょう。
⑤ インフラ整備の追加費用に注意
上下水道・ガス・電気が整備されていない土地では、追加の工事費用が発生する可能性があります。
【インフラ整備にかかる追加費用の目安】
項目 | 費用相場 |
---|---|
水道の引き込み | 50万〜100万円 |
下水道の接続工事 | 30万〜100万円 |
浄化槽の設置 | 50万〜150万円 |
都市ガスの引き込み | 30万〜80万円 |
電気の引き込み(電柱設置など) | 10万〜50万円 |
特に、郊外や山間部の土地では、「水道・ガスが整備されておらず、工事費が高額になる」ケースもあるため、必ず購入前に確認しましょう。
【ポイント⑧】 建築条件付き土地の注意点
土地を探していると、「建築条件付き土地」という言葉を目にすることがあります。
一般的な土地とは異なり、購入後に自由に好きなハウスメーカーや工務店を選べるわけではなく、指定の建築会社で家を建てることが条件となるのが特徴です。
価格が安めに設定されていることもありますが、選択肢が限られるため、注意点を理解しておくことが重要です。
① 「建築条件付き土地」とは?
建築条件付き土地とは「指定の施工会社(ハウスメーカー・工務店)で家を建てることが前提の土地」を指します。
一般的に、土地の売買契約後、一定期間内(3ヶ月程度)に建築プランを決めることが求められることが多いです。
② メリット
- 土地の価格が比較的安め
→ 開発業者がまとめて土地を仕入れ、建築費とセットで販売するため、市場価格よりも割安になることが多い。 - 間取りやデザインをある程度自由に決められる
→ 注文住宅ほどの自由度はないが、建売住宅よりは柔軟にプランを変更できる。 - 土地と建物の契約を一括で進められるため、手間が省ける
→ ハウスメーカー探しや施工会社の選定をする必要がない。
③ デメリット
- 施工会社を自由に選べない
→ 指定されたハウスメーカー・工務店と契約しなければならないため、他の会社と比較検討することができない。 - 価格が安いとは限らない
→ 土地の価格は安くても、建物の価格が割高に設定されているケースがある。
→ 総額で見ると、通常の注文住宅よりも高くなることがある。 - 間取りや仕様の自由度が低い
→ 施工会社によっては、プランの変更が制限されることがあり、希望通りの家を建てられない可能性がある。 - 契約後にキャンセルすると違約金が発生することも
→ 建築契約を結んだ後に「やっぱり別の会社で建てたい」となった場合、キャンセル費用が発生することがある。
④ 建築条件付き土地を選ぶ際のチェックポイント
【購入前に確認すべきポイント】
- 施工会社の実績や評判を調べる
- 建物の標準仕様を確認し、希望のプランが実現できるかチェック
- 建築費用の見積もりを詳細に確認し、相場と比較
- 土地契約後の建築プラン決定期限を確認
- 契約解除の条件(違約金の有無)を確認
特に、建築費用の総額が適正かどうかをチェックすることが重要です。
他の注文住宅や建売住宅と比較し、割高になっていないかを見極めるようにしましょう。
⑤ 「建築条件を外せるか?」交渉してみる
実は、売主と交渉次第では「建築条件を外せる」場合もあります。
特に、売れ残っている土地の場合、「追加費用を支払うことで建築条件なしで購入できる」ケースもあるため、不動産会社に相談してみるとよいでしょう。
ただし、建築条件を外す場合、「土地の価格が上がる」「契約の条件が変更される」ことがあるため、慎重に判断することが大切です。
【ポイント⑨】 購入時の費用・コスト
土地を購入するとき、多くの人が「土地の価格」だけに目を向けがちですが、実際には土地代以外にもさまざまな費用が発生します。
予算オーバーにならないためにも、土地購入時に必要な費用を把握し、総額を正確に見積もることが重要です。
ここでは、土地購入にかかる費用や、隠れたコストについて詳しく解説します。
① 土地代以外にかかる費用
土地の価格以外にも、以下のような諸費用が発生します。
【土地購入時にかかる主な費用】
項目 | 費用の目安 | 説明 |
---|---|---|
仲介手数料 | 土地価格の約3%+6万円 | 不動産会社を通じて購入する場合にかかる手数料 |
登記費用 | 10万〜30万円 | 土地の所有権を移転するための手続き費用 |
印紙税 | 1万〜3万円 | 売買契約書に貼る印紙代 |
固定資産税 | 年間数万円〜 | 土地の所有者に課される税金(購入した年は日割り計算) |
不動産取得税 | 購入価格の3%程度 | 土地購入後に発生する税金 |
【追加費用のポイント】
- 仲介手数料は「売主が直接販売する土地」なら不要(例:ハウスメーカーの分譲地)
- 登記費用や税金は、土地の価格が高いほど高額になる
- 不動産取得税は軽減措置があるため、事前に確認しておくとよい
土地を購入する際は、土地代+諸費用を合計し、総予算を計算することが重要です。
② 造成・地盤改良費用
土地の状態によっては、造成工事や地盤改良工事が必要になることがあります。
特に、傾斜地や地盤が弱い土地では、追加費用が発生する可能性があるため注意しましょう。
【造成・地盤改良にかかる費用の目安】
項目 | 費用の目安 | 説明 |
---|---|---|
地盤調査 | 5万〜10万円 | 地盤の強さを確認する調査費用 |
地盤改良工事 | 50万〜200万円 | 軟弱地盤の場合、地盤を補強する工事 |
擁壁工事 | 100万〜500万円 | 土地と道路の高低差がある場合に必要 |
造成工事 | 50万〜300万円 | 土地を平らにするための整地作業 |
【造成・地盤改良のポイント】
- 「地盤が弱い」「傾斜地」などの土地は、想定以上の費用がかかることがある
- 購入前に「地盤調査」や「擁壁の安全性」をチェックしておく
- 予算に余裕をもたせ、地盤改良費用を見込んでおくと安心
特に、地盤改良が必要な土地は追加費用が大きくなりやすいため、「本当にお得な土地か?」を慎重に見極めることが重要です。
③ 上下水道・ガス・電気のインフラ整備費
前の章でも解説しましたが、水道・下水道・ガス・電気が未整備の土地では、追加工事が必要になります。
これらの工事費用も、土地購入前に見積もりを取っておくことが大切です。
【インフラ整備の費用目安】
項目 | 費用の目安 |
---|---|
水道の引き込み | 50万〜100万円 |
下水道の接続工事 | 30万〜100万円 |
浄化槽の設置 | 50万〜150万円 |
都市ガスの引き込み | 30万〜80万円 |
電気の引き込み(電柱設置など) | 10万〜50万円 |
【インフラ整備のポイント】
- 「上下水道が引かれているか?」を事前に確認
- 水道の口径が小さいと、水圧が弱くなることがある
- 都市ガスエリアか、プロパンガスエリアかをチェック
- 地方の土地は「電気の引き込み工事」が必要な場合もある
特に、新規の分譲地では「水道や下水道の負担金」が発生することもあるため、事前に不動産会社に確認しましょう。
④ 住宅ローンの諸費用
土地購入時に住宅ローンを利用する場合、ローンの諸費用も計算に入れる必要があります。
【住宅ローン関連の費用】
項目 | 費用の目安 |
---|---|
融資手数料 | 5万〜10万円 |
保証料 | 0円〜数十万円(銀行による) |
火災保険料 | 10万〜30万円 |
団体信用生命保険(団信) | 金融機関による |
住宅ローンの種類によって、保証料や金利が異なるため、事前に比較検討することが重要です。
⑤ 将来的な維持費・税金
土地を購入すると、固定資産税や維持費が継続的に発生します。
特に、土地の広さや立地によっては税負担が大きくなることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
【購入後に発生するコスト】
項目 | 費用の目安 |
---|---|
固定資産税 | 年間数万円〜 |
都市計画税 | 年間1万円〜 |
土地管理費(草刈りなど) | 数千円〜 |
特に、広い土地を購入すると固定資産税が高くなるため、「将来的な維持費が払えるか?」を考えておくことが大切です。
【ポイント⑩】 将来のライフプランとの相性
土地を選ぶとき、今のライフスタイルだけでなく、将来の変化も考慮することが重要です。
家は長く住み続けるものなので、「今は良くても10年後に住みにくくなる」といったことがないよう、将来のライフプランとの相性をしっかり考える必要があります。
ここでは、将来の暮らしを見据えた土地選びのポイントを解説します。
① 家族構成の変化を考慮する
家を建てた後、家族構成が変わる可能性があります。
例えば、子どもの成長や独立、親との同居、ライフスタイルの変化など、長期的な視点で考えることが大切です。
特に、郊外の広い土地を購入すると「子どもが独立した後に持て余す」というケースもあるため、家族のライフステージごとに住みやすいかを考えましょう。
② 老後も住みやすいか?
今は元気でも、年齢を重ねると暮らしやすさの基準が変わることがあります。
例えば、「坂の多い土地」は若いうちは問題なくても、年齢を重ねると移動が負担になることがあります。
特に、「駅から遠い」「車がないと生活できない」エリアだと、高齢になったときに不便を感じることがあるため、慎重に検討することが重要です。
③ 資産価値が下がりにくい土地か?
将来的に、転勤や子どもの独立などで家を売却・賃貸に出す可能性もあります。
そのため、土地の資産価値が下がりにくいかどうかも、重要なポイントになります。
逆に、過疎化が進んでいるエリアや、将来的に不便になりそうな土地は、売却しにくくなるリスクがあります。
④ 生活環境が長期的に維持されるか
今は静かで住みやすい土地でも、将来的に環境が変わる可能性があります。
例えば、「周辺に大きな道路ができる」「工場が建つ」などの理由で、騒音や治安の悪化につながることもあるため、慎重に確認しましょう。
「住み始めたら環境が激変して住みにくくなった…」という事態を防ぐため、事前に自治体の計画をチェックしておくことが大切です。
⑤ 「10年後・20年後も快適に暮らせるか?」を考える
土地を購入する前に、「10年後、20年後の自分たちの生活」を想像してみましょう。
たとえば、次のようなシミュレーションをしてみると、将来のリスクを把握しやすくなります。
現在のライフスタイルだけでなく、将来の変化を見据えて、長く快適に住める土地かどうかを見極めることが大切です。
【まとめ】理想の土地選びのために
これまで10のポイントを解説してきましたが、理想の土地を選ぶためには、以下のポイントを総合的に判断することが大切です。
【土地選びのチェックリスト】
- 立地・エリア(通勤・生活の利便性)
- 日当たり・風通し
- 土地の形状・広さ(建ぺい率・容積率)
- 地盤の強さ(ハザードマップ・地盤調査)
- 周辺環境(騒音・治安・ご近所の雰囲気)
- 道路の接道状況(建築可能か?駐車場の確保)
- インフラ整備(上下水道・ガス・電気の状況)
- 建築条件の有無(ハウスメーカーの指定)
- 購入時の費用・コスト(追加費用の確認)
- 将来のライフプランとの相性
土地選びは、一つのポイントだけで決めるのではなく、総合的なバランスを見ながら選ぶことが重要です。
しっかりとリサーチし、後悔しない土地選びをしましょう!
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